先日、府中市の「郷土の森」にて、シニア世代を対象としたサッカー教室の講師を務めさせていただきました。
一面に広がる自然と緑あふれるグラウンドの中、集まってくださったのは、人生経験豊富なシニア世代の皆さま。
しかし、いざ始まると、皆さんの目は少年のように輝き、話を聞く姿勢も真剣そのもの。
その姿に、こちらが背筋を正され、胸を打たれる思いがありました。
この光景こそが、まさに「サッカーの原点」であり、「生涯スポーツとしての魅力」だと感じました。
■ 年齢を超えて繋がる、サッカーという“場”
年齢を重ねても、挑戦することをやめず、できなかったことに向き合い、できることを楽しむ。
それが、サッカーをプレーするシニアの方々から感じたエネルギーでした。
シンプルなパス交換にも笑顔があふれ、ミスさえも楽しさに変わる。
ゴールが決まれば、大きな拍手と歓声が響く。
まるで少年の頃に戻ったかのような、純粋な喜びがピッチに広がっていました。
「うまくなりたい」
「もっと動けるようになりたい」
「今日よりも明日、笑顔でプレーしたい」
そう思う心に、年齢なんて関係ありません。
■ ポノフットボールクラブが伝えたい“勇活”という生き方
私たちポノフットボールクラブが大切にしているのは、「勇活(ゆうかつ)」という理念です。
これは、サッカーのプレーだけでなく、人生そのものに活きる考え方です。
- 勇気ある行動をする
- 今の自分を受け入れる(自己受容)
- 仲間に託し、信じて共に戦う
- 信念を貫く正直な姿勢
- 試合を“試し合い”と捉える柔軟性
- そして活き活きと自分に活つ(自分らしく生きる)
この「勇活」は、子どもたちの育成においても柱となっている価値観ですが、今回のシニアサッカーで再確認しました。
この価値観は年齢を問わず、生き方そのものを支えるものだと。
サッカーというツールを通じて、人は何歳でも“自分の物語”を更新できる──それが、ポノの伝えたいことです。
■ 「100歳まで現役で」──それは夢ではない
ポノフットボールクラブでは、ジュニアからシニアまで、あらゆる世代に向けてサッカーの魅力を届けています。
その中で掲げているテーマが、
「100歳まで現役で」
運動強度の高いプレーは無理でも、できる形で関わり続けられる。
身体の変化を受け入れながら、自分なりのスタイルでサッカーを楽しみ続けられる。
仲間と繋がり、社会と繋がり、自分自身と繋がる──
サッカーは「技術」だけではなく、「生きる力」そのものを育ててくれます。
シニア世代にも、まだまだ可能性がある。
ポノは本気でそう信じています。
■ 最後に──「人生のどこかでまたボールを蹴ってほしい」
今回、府中・郷土の森で出会った皆さんの表情は、今でも忘れられません。
言葉にならない笑顔、真剣な眼差し、そしてボールを追いかけるその背中。
すべてが、サッカーの持つ力と魅力を教えてくれました。
僕たち指導者は、これからも、
「夢中になる子どもたちにサッカーを」
「熱中したい大人たちにサッカーを」
「健康と幸せを求めるシニアにサッカーを」
届けていきます。
サッカーは、人生を変える力がある。
サッカーは、人生を彩る力がある。
あなたも、人生のどこかでもう一度、サッカーボールを蹴ってみませんか?